投稿日:2019年09月7日
『パッシブハウスコンサルタント養成講座』と同日開催。
翌日10/4(金)にはモデル住宅見学会も。
『省エネ法』改正は方向が定まらず混迷を深めています。一方で、性能の優れた建物、居心地の良い室内空間の設計・施工と相反するコスト増は、建築士や工事関係者の皆様が日々腐心されている問題ではないでしょうか。このジレンマを解く鍵として『地域の気候に適した高断熱・高気密外皮の活用』が注目されています。大幅なエネルギー消費削減と良質な室内環境が実現できるので、建設時の目標として益々重視されそうです。
建物の最適な大きさ、形状、方位、開口部サイズ等の確定は、計画初期の必須手順と見なせ、建物のエネルギー性能評価を初期段階から手軽に実施できれば簡単に実現します。米国では『パッシブスタディ』と呼ばれて、このような初期の性能設計導入が急速に広まっています。敷地の気候条件に配慮し、年間冷・暖房負荷を最低レベルに抑える、コスト効率の高い設計案に、短時間で確実に辿り着けます。敷地の制約が厳しい場合や改修工事でも、とても多くのことが分かります。
今回のセミナーでは、先ず上述の『パッシブスタディ』が解説されます。その要点と鍵を握るアプリケーション、設計・施工全体の実務の流れが、米国での実例を織り交ぜながら紹介されます。後半は、人手不足対策としての軸組外皮の省力化施工も話題に追加し、初期からのCAD/BIM 利用で総合的な性能設計と施工省力化が進む米国の実情と国内実務への導入状況を討議します。確かな性能設計に基づく高性能住宅建設を普及させるには、何が求められ、当法人が如何に貢献できるかを参加者と共に考えます。
秋たけなわで業務多忙の折ですが、建築士や工事関係者の皆様の多数の参加を、心からお待ちしています。
セミナー詳細
講習会名 | NPO法人PHIJP主催 秋季セミナー 『米国流』高性能住宅のつくり方 ~ 初期設計と省力化施工の重要性 ~ |
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開催日時 | 2019/10/3 (木) 13:30(開場13:00) |
開催場所 | NATULUCK茅場町新館 2階大会議室 (東京都中央区日本橋兜町12-7 兜町第3ビル) https://goo.gl/maps/z5WGZqrRf1WRWdm28 |
費 用 |
会員 3,000円 一般 5,000円 |
定 員 | 50名(申込み先着順) |
プログラム
13:00 | 開会・参加者受付 | |
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13:30 | ご挨拶・主旨説明 | 「『米国流』高性能住宅設計のすゝめ」 芝池英樹/当法人理事長・京都工芸繊維大学 |
14:00 | ビデオ講演 | 「ボリューム検討からのパッシブハウスデザイン」 岡田さよ/当法人在米理事・CPHC®トレーナー・Studio G Architects, Inc. |
14:40 | 講演 | 「エネルギー計算を使った設計・施工管理の実例」 北島いずみ/当法人在米理事・CPHC®トレーナー・PEABODY ARCHITECTS |
質疑応答 | ||
15:30 | パネル討論会 | 「『米国流』高性能住宅のつくり方」 ファシリテーター 芝池英樹/前出 パネリスト 北島いずみ/前出 パネリスト 大橋周二/当法人副理事長・(有)大橋建築設計室 パネリスト 蓜島一弘/当法人事務局長・ハイシマ工業(株) パネリスト 林和義/当法人専務理事・(株)ハヤシ工務店 |
16:40 | まとめ | 塩谷昭文/当法人副理事長・(株)明光建商 |
17:00 | 終了 |
10/4(金) 現場見学会
セミナーで紹介の物件を見学しよう!
開催日時 | 2019/10/4 (金) 13:30(現地集合) |
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開催場所 | 千葉県東金市北之幸谷 |
費 用 | 無料 |
お申し込み
お申込期限 9/26(木) 17:00まで